組込みフォント

低解像度のディスプレイ機器であれ、高解像度の液晶画面を搭載した組込み機器であれ、UI/UXデザインにおいては文字の視認性と可読性を考慮する必要があります。ArphicのiFont®製品はお客様に最適なソリューションを提供します。

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Mobile Font®

Mobile Font®とは「組込みシステム」向けに開発されたフォントとエンジンのことを指します。フォントサイズがコンパクトで、実行速度が速く、高品質で、多言語に対応しており、フォントサイズの拡大縮小も可能なため「組込みシステム」用のフォントとして最も優れた選択肢と言えるでしょう。

主な機能

  1. 多言語対応のスケーラブルフォントレンダリング
  2. フォントキャッシュ機能によるフォント生成速度の向上
  3. iHintフォント微調整モジュールによるフォント描画品質の向上
  4. アウトライン、イタリック、ボールド、3D、回転など、様々なフォント属性エフェクトに対応

その他の応用

コンソール、車載ディスプレイ装置、ウェアラブルデバイスのディスプレイ、プリンター、デジタルテレビなど

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Layout Engine

タイやインド、アラビア、クメール、ミャンマーなどの新興市場の台頭に伴い、ハードウェア開発メーカーは、タイ語やインド語、アラビア語などの複雑言語をレイアウトし、文字を描画するエンジンが必要となりました。
Arphic Layout Engineは、組込みシステムや複雑言語、または組版のニーズに応えるため、長年にわたってシステムや言語の研究開発を行い、各国の書体専門家の協力を経て開発を行いました。フォントの美しさだけでなく、文字自体の正確さにおいて長年にわたりお客様から高い評価をいただいております。

コンパクトかつ高機能

Arphic Layout Engineの一般的なコードサイズは約45〜190KBで、具体的なコードサイズはサポートする言語数やCPUの種類によって異なります。
当製品は左から右への文字組版(タイ語、ヒンディー語、ベンガル語、タミル語、シンハラ語など)にも対応していますし、ワンセンテンスの中で右から左への文字組版(アラビア語、ヘブライ語など)をする際に、英数字と混在する「双方向テキスト」(Bi-direction text)にも対応しています。
プログラムの処理速度と性能が高いためプリンターや車載電子機器、ウェアラブルデバイスやメディアプレーヤーなど、組込みシステム製品に適しています。

簡単なステップで複雑言語を処理

Unicode文字列とビットマップバッファーを読み込ませるだけで、Arphic Layout Engineが自動的に多様で複雑な組版ルールを処理します。
また、各Unicodeグリフのバッファー内での相対位置を正確に表示することでアプリケーションでのカーソル表示やグリフの追加・削除を行うことができます。

標準ANSI Cデザイン

製品機能

テキスト回転機能
TrueTypeとMobile Fontのテキスト回転機能をサポートし、ナビゲーションにも応用できます。

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TrueType Font

文字が鮮明で判読しやすく、またデザイン性に優れ、中~高解像度画面での閲覧や印刷に適しているため、スマートフォンやデジタルTV、タブレットや電子書籍リーダー、カーナビゲーション、デジタルサイネージなどのディスプレイでの使用に適しています。

標準TrueTypeフォント

最も標準的で広く使用されているTrueTypeフォントで、弊社ではAndroidやiOS、Linuxなどの組込みシステムへのサポートはもちろんのこと、様々な言語でフォントを提供しております。

繁体字 Big-5/HKSCS
簡体字 GB-2312/GB18030
日本語 JIS X 0208 / 0213 / ARIB外字
韓国語 KS X 1001/1005
英語 ISO 8859/WGL4
複雑言語

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TrueType圧縮フォント

文鼎RTTフォントは「部首ベース(Radical-base)技術」を採用しており、漢字特有のパーツを共有できる点を活かし、フォントデータ容量を大幅に削減したRTTフォントを開発しました。
このフォントデータ容量を大幅に削減したGB18030の楷書体とゴシック体のフォントデータ容量は2.5MB以下に抑えています。
システムリソースの需要を削減します。
フォントの表示品質が優れています。

日本ARIB外字

日本の一般社団法人電波産業会(ARIB)がテレビや車載システム、セットトップボックスなどの機器で使用する文字としてJIS X 0208以外の、日本の日常生活でよく使用される外字を収録した文字セットのことを指します。現在の最新規格はARIB STD-B62です。

Arphicでは、BitmapやMobile Font、TrueType Fontなど様々なフォントフォーマットを提供しており、それぞれARIB STD-B24またはB62に対応しています。

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Global Font

デザイン統一に注力した「グローバルデザインフォント」

Arphicは多言語文字セット「TTF」の開発に取り組み、CJK(中日韓)文字セットや、欧文(ISO 8859/WGL4)文字セット、複雑言語(Complex Script Font)文字セットの開発に成功しました。これらは、様々な言語を統合した文字セットとしてArphicのLayout EngineやUniScribe、またはharfbuzzなどのレイアウトエンジンと組み合わせ(※レイアウトエンジンの描画には一部制限や差異が出る可能性があります)複雑言語と組版を行うことができます。

多言語文字セット「TTF」には、Regular から Heavy まで5段階のウエイトがあります。

お客様のニーズに応じて、様々な言語を1つの文字セットとして統合することができます。

様々な言語の文字セットをサポートしている弊社の製品を「Arphic Global Font」と命名しております。

CJK文字セット:GB-2312、GB18030、Big-5、HKSCS、JIS、KSX。
欧文文字セット:ISO 8859、WGL4(キリル文字、ギリシャ文字、トルコ語などを含む)
複雑言語:タイ語、アラビア語、ペルシャ語、ヒンディー語、ベンガル語、タミル語、ヘブライ語など。

WGL4文字セット

「Windows Glyph List 4」の略称で、「ISO 8859-1, 2, 3, 4, 5, 7, 9, 10, 13, 15, 16」をカバーする文字セットです。西欧、北欧、東欧、ロシア、ギリシャ、トルコ、アメリカ、アフリカの一部、アジアなどの地域の文字と記号をサポートしています。

Arphicの「WGL4文字セット」には692文字が含まれており、Unicodeをサポートしています。現在この「WGL4文字セット」には「AR Dori Sans」と「AR New Hebe Sans」が含まれており、それぞれ9ウエイト(Light、Regular、Demibold、Bold、Extrabold、Heavy、Extraheavy、Black、Ultrablack)あります。

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Bitmap Font

低消費電力ディスプレイソリューション

ビットマップフォントは固定サイズのフォントで、フォント表示機能がシンプルな携帯電話やBluetoothイヤホン、コントロールパネル、道路標識、公共交通機関のLED電光掲示板、モバイル機器、MP3プレーヤーなど、低解像度液晶ディスプレイを使用する機器や、低消費電力を重視する様々なウェアラブルデバイスやIoTに適しています。

製品の特徴

主要なサポートフォントサイズ:10、12、14、16、18、20、24、32、40、48。
繁体字、簡体字、日本語、韓国語、英語、ベトナム語、キリル文字、ギリシャ語、トルコ語、ヘブライ語、タイ語、ヒンディー語、ベンガル語、タミル語、アラビア語、ペルシャ語など、800種類以上の多言語のビットマップフォントを保有しております。
お客様のニーズに応じて多様な言語を様々なサイズで提供します。
16サイズ以下のビットマップフォントは、文字をクリアに表示することを優先するため、フォント自体のデザイン変化は少なく、シンプルな単線で文字を表示します。
20サイズ以上のビットマップフォントは、明朝体や楷書体、ゴシック体、丸ゴシック体などのバリエーションをご提供しています。